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Articles in the バリ島ドキュメント癒しのリアルバリ? Category

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[2016 年 6 月 2 日 | No Comment | 445 views]

【崖下のサーファー その2】 2006年 5月の日記より
 
崖の上でいい波を滑る他のサーファーたちの活躍を杖をつき痛い足をかばいながら見るのも少し辛いものを感じてちょうど家に戻ろうかと思ったところにエヌ氏が登場したのであった。
崖上から口笛を鳴らしたところ車から降りたばかりのエヌ氏は杖をついた俺の姿を認めた。高さにして15mくらいの距離であるのだがこういう日は波のブレイクの音で普通の声はかき消されてしまう。そこで手を使ってのジェスチャーで伝えることにする。
(4,5f位あるよ。たまにセットが入ってそれがいい。)
昨日調子のいい7`00のボードをここバランガンで折ったばかりのエヌ氏。今日は少し長めの7`02にワックスをかけ海に入る仕度を始めた。ジュース売りのおばちゃんに「ブロークン ボード アゲイン 気をつけろ」と冷やかされているのが見える。
エヌ氏はウルワツ、ヌサドゥア、その他世界の有名ポイントでたくさんのビックウェイブを経験し更に追及し続ける、俺と同世代の『サーフィン名誉教授』である。今日のこのサイズは彼にとって挑戦サイズではあり得ないし、きっといいライディングを見せてくれるであろう。エントリーのタイミングもゲッティングアウトのコースも的確で安心して見ていられるのはさすがベテランである。
「いいぞ!ベテラン!日本代表!!俺の分もいい波滑ってくれ!!がんばれ!!」
俺の気持ちが届いているのかどうかスイスイと沖へ漕ぎ出していく。
「あっそうだ。こうしてただ見てるのもなんだしいい波の写真って自分が海入っていて撮れないからいいチャンスだ。カメラ持って来よう!」
杖をついて1分半掛かった家までの道のりを急いで1分で戻る。
長いこと使っていなかった35ミリの一眼レフを取り出し300ミリのレンズを取り付けた。今度は撮影用の1脚を杖代わりにして急いで崖まで戻る。45秒くらい歩いた所で沖にセットが入っているのが見えた。
「あ~あ~まずい。あの波誰か捕まえるだろうから。急がなきゃ。」
歩きながらレンズにフードをつけスイッチを入れマニュアルモードで沖のサーファーにピントを合わせた。
「間に合った!誰かテイクオフするぞ!あっエヌ氏だ!!」
6fからレールを入れ滑り降りてくる日本代表にピントが合った。
「よし!ベストアングルだ!!!」
シャッターを切る!!!
しかしシャッターが切れん!!どうしたことだ!!!
「あぁ~~~電池切れだぁ~~~!!!!」
その言葉が聞こえたかのように次の瞬間エヌ氏は前のめりにずっこけ6fの泡の中へボードもろとも消えていった。
「あは?なんていいタイミング。吉本も真っ青のコケ方!!!あははははは。ブラボー!!!」
その後上がってきたエヌ氏によると相当波にもまれたらしい。昨日に続き2本目のボードを真っ二つにされて戻ってきた。
「くやじー!今日はやられっぱなしだったよ!」
「俺も。。。」
夕方暗くなりはじめた空を仰ぎ
「さそり座は今夜もこんな俺たちをやさしく笑ってくれるだろうか?」
それぞれひとつずつため息をついてほんのり苦いコーヒーを口にした。

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[2016 年 6 月 1 日 | No Comment | 489 views]

【崖下のサーファー その1】 2006年 5月の日記より
 
20日朝大きい波が来ているというのでとりあえず海を見に行くことにした。ガーデンに出るとすでに力強いウネリが幾重もの筋となって南西から押し寄せているのが見えた。
「5フィートはありそうだな。。。」
波のサイズを知るにはここからでも充分であるがこういった日のライディングを見るにはインサイドセクションまで見渡せる崖まで歩いていく必要がある。
杖代わりの竹棒をコテンコテンとついたまま庭を出てその先の崖まで歩くことにした。いつもなら30秒で着く見晴らしの更にいい崖の先までこの三本足では1分半位かかる。
セット間隔の長いミッドタイドコンディションである。このサイズであれば波の納まるセットの間隔を見て沖にも出やすいはずであるからビジターでもここのビックウェイブを試すいいチャンスとなっているようだ。沖には10名位のサーファー達が浮かんでいた。
『ふーむ。これならセットで6フィート以上のが入るやもしれんな。。。』
杖をついたまま仙人になったかのような気分で沖を見つめる俺。
大きい波の場合セットの間隔、うねりの向き、タイド、、、などを感じてポジショニングをしっかりできるかどうかが肝心になってくる。というのは広い海でセットの大きい波が入りだしてから動き出してもそれでは到底間に合わないからだ。ひとつタイミングを間違えるといきなり走ったり空中に飛び上がったりできない海の上ではとんでもない地獄を見せられることになるからだ。
沖に浮かぶサーファーたちはその心細さを現すかのように2箇所に寄り添って固まっている。かなり短いボードで沖に出てしまっているサーファーも幾人か見えた。そういう場合、相当の自信があるかもしくはちょっと試してみようと間違って沖に出てしまったかのどちらかであろう。沖に出やすい条件。ほんとはそれが危なかったりもする。
『ほんと大丈夫か?そんなところで待っていて。来るぞ。デカイの来るぞ。もっと沖にいった方がいいぞぉ。』
俺のように崖の上でタバコを吸いながら解説者もどきになっているのは始末が悪い。何でも言いたい放題なのである。
そこへセットの波が押し寄せた。
数人のサーファーが波に合わせて漕ぎ出す。
「お~し!!いいぞ!!行け!!!」
7以上の板もオフショアに煽られてなかなか滑り出さないような状況であるみたいだ。ブレイクのリップに追いかけながらスロープを駆け降りていく。
「ヒョー!!!」
ダブルオーバーのこのコンディションできちんとボードコントロールをして波を滑っていけるサーファー達は皆エキスパートなのである。皆格好いいサーファー達だ。彼らの歩んできたサーファー人生、その歴史を思って知らない人であっても感動してしまうのである。
「いいねぇ。やるねぇ。格好いいねぇ。」
杖をつき丘の上から眺めている自分を思って一抹の寂しさを覚えた。
そこへ眼下に見えるビーチの駐車場に一台の見慣れた車が入ってきた。エヌ氏の登場である。
(つづく)

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[2016 年 5 月 3 日 | No Comment | 770 views]

GW5日目(五月三日)の朝市の波情報 午前6時半
あれれ? というぐらいサイズアップもしておらず むしろサイズダウン
長いセット間隔で やっと頭くらいのが来ます。
【街の中の風景 ニュース】
昨日チャングーでフランス人観光客が警察によって撃ち殺されました。
有名格闘家であったゴリラーマンは レストランの払いもミニマートの払いも何度となく踏み倒しては、ビザも切れたままイミグレの呼び出しも無視
他人の彼女にやらせろ!と迫ったり、汚くののしったり、、、とゴリラパワーでやりたい放題だったらしいです。
とにかく評判の悪いゴリラだったらしいですが 警察の訪問にナイフを持って応戦。初めは挑発的な口論だったのが切れて 警官を刺したそうです。
その次の瞬間 一斉にほかの警官の銃が発砲され とどめをさされるまでめった打ちにされた模様です。
詳しくは 威嚇射撃や足への発砲が先にあったそうですが、とにかくこの映像すごい。ネットでのインドネシア人の反応は当然 「カルマだ」「ざまあみろ!」「外国人の行儀の悪いやつをもっとこらしめろ!!」とか悲しむようなコメントはあまり見られないですね。
病院に運ばれた警官もまもなく死亡されたそうです。
こいつほどひどくないにせよ、白人のアジア人に対する上から目線 こういう態度の白人よく見かけます。
この男もこういう事件になって警察に撃ち殺さなかったとしても たぶんいずれ地元マフィアに同じ目にあわされていたんじゃないか?って思いますね。

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[2016 年 4 月 29 日 | No Comment | 308 views]

【2006年4月の日記より 『パメラン』】
パメランという田舎祭りに行ってきた。
パメランという田舎祭りにもそれぞれ規模があって一晩で数千人を集めるエキスポみたいなでかいパメラン、近所の空き地にそれこそ盆踊り位の規模で一周3分位のパメランがある。
今夜嫁にねだられいやいや行ったのは後者である一周3分の最小規模のパメランである。ドサ周りの私設遊園地とテキヤが一緒になったようなさびれたパメランもこの娯楽の少ない僻地では結構な賑わいを見せていた。小学生、中学生くらいのグループがうろうろしている。皆精一杯のおしゃれをしてでてきたようだ。
敷地の中央にはいくつかの乗り物が設置されている。メリーゴーランドのようにただただ周る乗り物とそれをワイヤーで吊ってやはりただただ周るというヘリコプターの形をした乗り物のふたつである。ヘリコプターは中国製のブリキのおもちゃのような形で回転しながら上下でもするのかと見ているとやはりただただ静かに周っているだけであった。早足なら一周1分も掛からない場内を機関車がディーゼルエンジンをガタゴトさせて人ごみをよけながらやはりこれも周っている。
数年前に別のパメランでただただ周る一周10秒位の観覧車に乗ったことがあるがそのきしむ音を聞いているだけである意味別のスリルを味わえた。きっとどの代物も俺より歳を取っているのではないかという位の年季の入りようである。こやつらはインドネシアだけに限らず夜な夜なこうしてアジア各国の何億人もの子供たちを楽しませてきたかもしれない。
場内には飲み物屋が一軒。食べ物屋らしきものが一軒。後はTシャツだの下着だの茶碗だのサンダルだの生活雑貨が市場と変わらず売られているだけである。そんな中で一番繁盛を見せていたのは輪投げ屋であった。これは日本の夜店にでる輪投げ屋と同じシステムで11本で2000ルピー(30円位)の輪っかを投げて石鹸やらタバコやらを取るようになっている。欲しいなと思うものが何も賞品にないのでやたらめったら投げて終わった。
これに似たのにピンポン玉を投げてグラスに入るとそのグラスの底に書かれた番号の賞品がもらえるというのがあった。壁に並べられた賞品はバラエティに富んでいたのとピンポン玉がピコンピコン跳ね回る様が面白いので5個10円のピンポン玉を100円ずつ5回も買って遊んだ。
手に入れた賞品はやはり中国製のプラスティックのしゃもじ、ボール2個、ノート3冊、消しゴム付きえんぴつ、くし、水差し、手桶、石鹸箱、といずれも何の役にも立ちそうもないものばかりであった。偶然あった近所の子供に100円分のピンポン玉を買ってやってその場を離れた。
会場の片隅に白ひげを生やしたじいさんが地べたに座ってタタミ半畳何やら商売を営んでいる。蛇の皮と小瓶に詰められたなんだか怪しい赤い液体。占いか何かであろうが明日のこともまともに考えたことのないバリ人が未来を知ろうなんて思うはずもなく誰もその場に足を止める者はなかった。
宛てない未来より中国製のプラスティック製品がインドネシアの祭りには似合っているのかもしれない。

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[2016 年 4 月 11 日 | No Comment | 291 views]

【2007年2月に書いた日記より】
熱帯の雨季の濃密な空気はそれがたとえ潔癖な精神の持ち主であっても夜の闇にまぎれてふっと心に入り込みやがて侵食してその城壁を一壁ずつ崩してしまう。
そしてその甘い毒の侵されてそのまま精神をゆだねてしまう気持ち良さに気づく。
大概の心の城壁は文明社会のルールに沿って築かれたものだとすぐに悟ってそう思うといち早くその鎧を脱ぎ捨ててしまいたくなるものだ。ブランドの名前の入った服もここでは意味を失うし高級な化粧品よりそのままの笑顔が勝負だ。
実際ここの子供たちやおばちゃんたち、おじいちゃんもみんな誰もがすてきな笑顔をもっていることに気づく。それはここの自然が育んだ自然の産物、良くも悪くも植物的、動物的でいわゆる野生的な笑顔なのである。
南国の朝の光に笑顔がとてもまぶしい。。。
が、しかし、、、
ご存知の通りこちらの人たちはひとしきり笑顔を振り撒いた後、平気でウソをつくし自分の都合のいいように言い訳をするのはお手の物である。
う~ん。野生の笑顔。これはこの世界での鎧なのかもしれん。

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